吸うやつに、手を離せる仕組みが付いた
分類としては、吸引と振動を同時に届けるタイプ。ここまでは吸うやつと呼ばれている品と同じ。
違うのは、本体に触れずに操作できること。手元のリモコンで強さを変えられる。
この一点で、できることがかなり増える。
リモコンがあると、何が変わるのか
本体のボタンを押すには、当てている位置から手を離すか、体をひねる必要がある。この動作が邪魔になる場面は、思ったより多い。
いきそうになった瞬間に弱めたい。強くしたいけれど姿勢を崩したくない。片方の手を別の場所に使いたい。
そのどれも、手元で解決する。地味に見えて、体感を一番変えている部分。
手が空く、それだけで夜が変わる
片手が自由になった初めての夜
27歳の女性が、初めて使った夜のことを話してくれた。
リモコンが手元にあるおかげで、もう片方の手を胸に回せる。この組み合わせが新鮮だったそうだ。
吸引が始まった途端に反応が来て、弱い段階でも一気に近づいた。挿入部分も同時に動いているので、外と中が重なって頭の中が白く飛んだらしい。
今はリモコンを枕元に置いて、強さを行き来させながら使っている。
体勢を崩さずに、強さを下げられる
32歳の女性は、長く使っている立場から評価していた。
姿勢を変えずに調整できるのが便利。挿入部分の形が自分に合っていて、届いてほしい場所に当たる。ひとりの夜も、相手がいる夜も出番があるそうだ。
25歳の女性も、強くなりすぎたときにすぐ落とせる点を挙げていた。連続で使うと回数が分からなくなる、と笑いながら。温める機能も気に入っているらしい。
冷たい樹脂が肌に触れる感覚が消えるだけで、体の縮み方が変わってくる。
操作を渡す遊び
いつ来るか分からない、という時間
31歳の女性は、恋人がリモコンを持った夜のことを教えてくれた。
自分ではスイッチに触れない。次に何が起きるか読めない。その状態が、想像していたよりずっと落ち着かなかったそうだ。
急に強くなった瞬間、抑えていた声が漏れた。反応かわいい、と笑われて、余計に体温が上がったという。終わったあともしばらく手足に力が入らなかったらしい。
自分で操作しているときは、無意識に先回りしてしまう。委ねると、その予測ができなくなる。感覚が濃くなるのはそこ。
距離が離れていても届く
34歳の女性は、遠くに住む恋人と試している。
今から強くするよ。そんな連絡が届いた直後に振動が始まって、心臓が跳ねたそうだ。完全に相手へ預ける感じが新鮮で、いつもより早かったと話していた。
終わってから通話して感想を交わした時間のほうが、親密に感じられたらしい。
仕組みの話をしておくと、リモコンで直接届く距離と、通信を経由して遠くから操作する方式は別物。買う前に、自分がやりたいのはどちらなのかを確かめておきたい。手元のリモコンは数メートルまで、それ以上離れるならスマホ経由の機能が必要になる。
遠隔で使う場合は、操作する側とされる側で合図を決めておくこと。止めてほしいときの一言を先に共有しておけば、慌てずに済む。
うまくいかない人がつまずく場所
位置がずれると、圧が逃げる
29歳の女性は、最初かなり手こずったと正直に話してくれた。
吸引そのものは強い。ただ、当てる位置が少しずれると圧が抜けて何も届かなくなる。固定するのが難しかったそうだ。
吸引式は、カップと肌が密着して初めて圧が生まれる。隙間ができた瞬間、空気が逃げて機能しない。
うまくいかないときは、強さを上げる前に位置を疑う。数ミリ動かすだけで、まるで別物になる。
乾いた状態だと密着しにくく、摩擦で痛みも出やすい。潤滑ジェルを少し使うと安定する。水溶性のものを選ぶと洗い流しやすい。シリコン素材の品にシリコン系のジェルを合わせると表面が傷むので、そこは分けて覚えておきたい。
反応が一拍遅れることがある
彼女はもうひとつ、リモコンの反応が遅れる場面があったと話していた。思った瞬間に変えられない。
無線で信号を送っている以上、遅れも取りこぼしも起きる。体と本体のあいだにリモコンを挟むと届きにくくなるし、布団の下も弱い。周りに機器が多い部屋も影響を受ける。
慣れてからは気にならなくなったそうだ。それでも、止めたい瞬間に止まらない可能性は頭に入れておきたい。本体側のボタンの位置を、暗い中でも押せるように把握しておくと安心できる。
初めての一台にする場合
弱から始めて、様子を見る
26歳の女性は、これが最初のおもちゃだった。
怖さが先に立っていたけれど、いちばん弱い段階から試したら思ったより優しくて、肩の力が抜けたそうだ。少しずつ上げていくうちに、知らない感覚が来て、あっという間だったと。
自分のペースで進められたのがよかった、と話していた。
初回は、直接当てないところから始めるといい。少しずらして当てる、布を一枚挟む。これだけで痛みを避けられる。
同じ場所へ長く吸引を続けると、うっ血して跡が残ることがある。数分ごとに離す。翌日までヒリつきが引かない、腫れが出た。そんな日は使わずに休ませる。かゆみやおりものの変化が出たら婦人科へ。
連続で来る夜と、そのあとの脱力
止めずにいると、間を置かずに次が来る。何度だったか数えられなくなった、という話は複数の人から出た。
終わったあとはぐったり沈む。それ自体は問題ない。
気にしたいのは頻度のほう。強い刺激を毎晩浴びると体が慣れて、物足りなさから段階を上げ、さらに慣れる。この循環に入ると痛みが出やすくなる。
上げるのではなく、休む日を挟む。使った直後に感覚が薄れるのは自然な反応で、数日空ければ戻る人がほとんど。この一台でしか届かなくなったと感じたら、二週間ほど手だけで過ごしてみるといい。
外で使うという話について
声を殺すのに必死になった時間
28歳の女性は、下着の中に入れて出かけた経験を語ってくれた。リモコンは鞄の中。
喫茶店の席で操作が始まって、顔が熱くなった。声を出さないことだけに全神経を使っていたそうだ。刺激が強すぎて途中で止めてもらったけれど、あの時間の張りつめ方がまた欲しくなる、と。
やるなら決めておくこと
面白そうに聞こえる話だけれど、条件を外すと事故になる。
まず、周りの人に気づかれる状況を作らないこと。音が出る品なら静かな場所では確実に響く。他人の目に触れる形での行為は、法に触れる可能性がある。
それから、止める合図。言葉でも、手を握るでも、短い連絡でもいい。渡す側と受け取る側の両方が把握していること。
本体が体から外れて落ちる事故も起きる。しっかり収まる下着かどうか、家で一度試してから。
長時間の連続使用は避けたい。同じ場所に圧がかかり続けると、痛みや腫れにつながる。
買ってから困らないための細部
充電端子と、防水の等級
防水と書かれていても、丸ごと沈めていいとは限らない。等級によって、水が跳ねる程度に耐えるものと、水に沈められるものがある。ここは説明書を捨てる前に確認しておきたい。
充電端子のある品は、そこに水を入れないこと。磁石でくっつく方式なら、接点の水気を拭いてから充電する。
吸い口の内側を洗い残さない
汚れが溜まるのは、肌に当たるカップの内側。ここを流すだけで済ませている人が多い。
ぬるま湯と刺激の少ない石けんで洗い、指で内側をなぞる。水気を拭いて、風通しのいい場所で完全に乾かす。湿ったまましまうのがいちばんまずい。
アルコールで拭くとシリコンが白く曇ることがある。専用のクリーナーか石けんで足りる。
生理中や、炎症で違和感がある日は使わない。妊娠中は自己判断せず、かかりつけに相談を。二人で使う夜は、前後に必ず洗う。
音、箱、しまう場所
静かだと評価する声が多い。それでも吸引式は独特の低い音が出る。壁が薄い部屋なら、寝具の中で使うか、何か音を流しておくと気が散らない。
配送は無記名の箱を選べるか確認しておく。品名の欄に何と印字されるか明記している店もある。
保管は、埃のつかない袋に入れて直射日光の当たらない場所。他の品と重ねて置くと、素材同士が反応してべたつくことがある。リモコンは電池を抜いてからしまうと液漏れを防げる。
委ねる夜を、自分の手に戻せるように
リモコンが付いた品の面白さは、操作を誰が握るかを選べるところにある。自分で持てば細かく調整できる。渡せば、予測できない時間が手に入る。
同じ一台で、まったく違う夜になるのが面白い。
ただ、渡した操作はいつでも取り戻せる状態にしておくこと。止めてと言えば止まる。本体のボタンにも手が届く。その二つが揃っているから、安心して預けられる。
初めての夜は弱で、少しずらして当てて、短く切り上げる。物足りなければ、次の夜に一段だけ上げればいい。急いで正解にたどり着く必要はないでしょ。

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