吸うやつが入らない理由|角度と潤いで変わる入れ方の手順

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ローションを足しても、途中で止まった

箱を開けたときのわくわくは、十分ももたなかった。
ぬるっとした感触までは順調。それなのに、途中で何かに当たって進まない。押すと、ずきっと痛みが走る。
え、みんなこれ普通に使えてるの…?
シーツの上で、太ももにぎゅっと力が入っていた。

半分で引っかかる、という現象

27歳の女性が、届いた日の夜のことを話してくれた。
ローションを塗って、ゆっくり進めた。それでも半分ほどで止まってしまう。無理に押したら痛みが出て、そこで断念。吸引の部分だけ当ててみたものの、位置が定まらず何も届かなかったそうだ。
後日、ジェルの量を増やして、指で先に慣らしてから試したら入った。太さの問題ではなく、準備の量が足りていなかったのかもしれない、と彼女は振り返る。
同じところでつまずいている人、たぶんかなり多い。

痛みが出た時点で、体は答えを出している

先に言い切っておきたいことがある。痛いのに続ける理由は、ひとつもない。
痛みは、その動きをやめろという合図として出ている。押し込めば粘膜に小さな傷ができるし、次からは体がもっと強く身構えるようになる。悪い流れがそこで始まってしまう。
今日は入らなかった。それでいい。明日の体は今日と違うから。

入らない理由は、太さだけじゃない

自分には大きすぎたのだと結論を出すのは、まだ早い。原因は絡み合っている。

曲がった形は、まっすぐ進まない

32歳の女性の経験が、この点を分かりやすくしてくれた。
普通の振動する品なら問題なく使える。吸うやつだけが入らない。
理由は形。吸引の部分と挿入の部分が一体になっているので、全体がぐにゃりと曲がっている。まっすぐ入れようとすると、内側の壁に先端が当たって止まる。角度を何度も変えたけれど、その夜は諦めたそうだ。
友人から、横向きに寝ると入りやすいと教わって試したところ、すんなり進んだという。
曲がりのある品は、その曲がりに沿った向きでしか進まない。まっすぐ押していたなら、そこが原因。

入口の筋肉は、身構えると閉じる

入口の周りには筋肉の輪がある。緊張すると、勝手に締まる。
痛かったらどうしよう、と考えている状態はまさにこれ。頭で力を抜こうとしても、そこは意思で操作しにくい場所。
30歳の女性は、初めてのおもちゃがこれだったと話す。大きすぎるのではという不安を抱えたまま開封して、案の定、入口で引っかかった。怖くなってその日は終了。
翌日、風呂上がりの体が温まっている時間に、時間をかけてやってみたら入ったそうだ。
温度と、急がなくていい状況。この二つが揃うと、体はほどける。

潤いが足りないと、摩擦だけが残る

25歳の女性は、濡れているつもりだったのに痛みが出た。押し込むと硬さだけが伝わってくる。
自前の潤いは、体調や周期でかなり変わる。足りていると感じても、道具の表面には行き渡っていないことがある。
ジェルは、想像している三倍でちょうどいい。少量を塗って足りないと感じるなら、それは足りていない。

角度が変わると、別物になる

横向きに寝たら、すっと進んだ

体勢を変えるだけで解決する例は、本当に多い。
仰向けは、腰が伸びて入口の向きが変わる。横向きに寝て膝を軽く抱えると、通り道が自然な角度に戻る。曲がりのある品とも相性がいい。
うまくいかない夜は、強く押す前に寝る向きを変えてみてほしい。

膝を立てる、腰の下に何か挟む

仰向けのままなら、膝を立てる。それでも進まないなら、腰の下にたたんだタオルを一枚。骨盤の角度がわずかに変わって、届く方向が動く。
立て膝で座る形も試す価値がある。自分の手で角度を細かく変えられるので、どこで引っかかっているのかが分かりやすい。
先端の向きは、体の前側へ少し傾けると通りやすい人が多い。ここは体の形で違うので、数ミリずつ動かしながら探るしかない。

順番を入れ替えるという解決

吸引を先に当てて、それから

31歳の女性が教えてくれた工夫が、いちばん実用的だった。
最初はまったく入らなくて、しばらく箱を閉じたままにしていたそうだ。ある夜、ジェルを多めに塗って、吸引の部分を先に当ててみた。しっかり感じてから挿入に移ったら、体のほうが自然に受け入れてくれた。
無理に入れようとせず、気持ちよくなってから。彼女はそう言い切った。
熱が上がると、内側の通り道は伸びて広がる。入口の力も抜ける。同じ品でも、体の状態がまるで違うわけ。
挿入から始めるのは、順番として逆になっている場合がある。

指で慣らしてから、が近道

急がば回れの典型。
ジェルをつけた指を一本、ゆっくり。痛みがなければ二本。指が余裕を持って動く状態になってから道具へ移ると、引っかかりが減る。
遠回りに見えて、結局これが一番早い。爪は短く切って、手はきれいに洗ってから。

相手がいる夜に、押し込ませない

やめて、と言えた夜

34歳の女性は、恋人と一緒に試した夜の話をしてくれた。
入れてみよう、と言われて始まった。ところが体が拒んでいるみたいに進まない。彼のほうが焦って、押す力が強くなった瞬間、痛みが走った。
やめて。
思わず口から出たそうだ。彼はあとで謝ってくれた。
その後、時間をかけてほぐしてから再挑戦したら、問題なく進んだという。

焦った手は、たいてい痛みを作る

自分の体ではないぶん、相手には引っかかりの感触が伝わらない。だから押してしまう。
渡す側と受け取る側で、先に決めておくといい。止めてほしいときの一言。それと、今日は入らなくても構わないという前提。
このふたつがあるだけで、進まない時間が気まずくなくなる。うまくいかない夜を笑い話にできる相手かどうか、そこも見えてくるよ。

それでも合わない体はある

太さが合わないと、奥まで届かない

28歳の女性は、口コミを読むほど落ち込んだと話す。皆が使えているのに、自分には太い。半分ほどで止まって、奥の振動が届かない。
吸引のほうは効く。それでも中の刺激が薄いので、結局は細い品と組み合わせて使うようになったそうだ。
体の形は本当に人それぞれで、合わないことに理由なんて要らない。靴のサイズが違うのと同じ話。

吸引だけの品に替えた人

26歳の女性は、もっとあっさり切り替えた。何度やっても痛いし入らない。だから挿入の部分がない、吸引だけの品に買い替えた。
結果、快適に使えるようになった。合わないものを我慢して使う必要はなかった、と彼女は笑っていた。
挿入と吸引が一体になっている品は、両方が体に合って初めて力を出す作りになっている。片方が合わないなら、分けてしまえばいい。
挿入なしの吸引専用は、入口に触れないので抵抗も少ない。初めての一台にするなら、こちらのほうが失敗が減る。

痛みが続くなら、道具の話ではなくなる

ここから先は、買い直しでは解決しない領域。

入口が強く締まる状態を繰り返すとき

何を使っても入口で強く締まって進まない。触れようとしただけで力が入る。この状態が続くなら、体のほうに理由がある可能性を見ておきたい。
入口周辺の筋肉が意思と関係なく収縮する状態は、名前のついた症状として扱われている。過去の痛みの記憶や、緊張が引き金になることが分かっている。自分で気合いを入れて直すものではないし、根性の問題でもない。
乾きが強い場合は、ホルモンの状態や服用中の薬が関わっていることもある。

受診の目安と、医師への伝え方

挿入のときに毎回痛む。出血する。触れていないときも痛みや灼けるような感じがある。おりものの変化、においの変化がある。
どれかが当てはまるなら婦人科へ。診察を受けるのが恥ずかしいと感じる人は多いけれど、この手の相談は日常的に持ち込まれている。
伝え方は簡単でいい。挿入のときに入口が痛くて進まない、と言えば足りる。道具の話をする必要はないし、聞かれなければ触れなくていい。
女性医師を選びたいなら、予約の時点で確認できる医院もある。

買い直す前に、確かめておくこと

挿入部分の太さと、曲がりの角度

商品ページには、たいてい寸法が載っている。直径がどのくらいか。曲がりが急か、ゆるやかか。
今持っている品の太さを測って、それより細いものを選ぶ。感覚ではなく数字で比べると外しにくい。
先端が細くて根元に向かって太くなる形は、入口の負担が少ない。全体が同じ太さの品より進めやすい。

ジェルの種類と、洗って乾かす手間

潤滑ジェルは水溶性を選んでおくと扱いやすい。洗い流しやすく、コンドームと合わせても問題が起きにくい。シリコン素材の品にシリコン系のジェルを合わせると表面が傷むので、そこだけ分けて覚えておきたい。
初めて使うものは、腕の内側で少し試してから。ヒリつく、赤くなる。そういう反応が出たら別のものへ。温感タイプや香りの強いものは刺激になりやすく、最初の一本には向かない。
洗浄は、ぬるま湯と刺激の少ない石けんで。曲がりの内側や継ぎ目に汚れが残りやすいので、指でなぞって確認する。水気を拭いて完全に乾かしてからしまう。湿ったまま袋に入れるのがいちばんまずい。
防水と書かれていても、丸ごと沈められるとは限らない。充電端子のある品は、そこに水を入れないこと。
生理中や、炎症で違和感がある日は使わない。人と使い回すのも避けたい。

入らなかった夜を、失敗にしない

入らない原因は、太さ、曲がりの向き、潤いの量、体のこわばり。ひとつではなく、たいてい重なっている。
できることは順番に並べられる。体を温める。ジェルを増やす。吸引を先に当てる。指で慣らす。横向きに寝る。それでも痛いなら、その日はやめる。何度やっても痛むなら、道具ではなく体の相談へ。
口コミで絶賛されている品が、自分の体に合わない。そんなの、よくある話でしょ。
半分で止まったあの夜、シーツを握っていた手をゆるめて、風呂に入り直した人がいた。翌日はすんなり進んだそうだ。体は日によって、まったく違う返事をしてくる。

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この記事を書いた人

ラブグッズ歴8年、レビュー記事は累計300本以上。素材の安全性・洗いやすさ・耐久性まで、長く使う視点でチェックすることをモットーにしています。「なんとなく良さそう」ではなく、根拠を持っておすすめできる情報だけを発信。性を前向きに楽しむためのお手伝いができれば嬉しいです。

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