性癖一覧|自分の好みを書き出して分かる気持ち良いところと伝え方

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深夜にノートを開いて、手が止まった

一行目が書けない。
何が好きなのかは分かっている。それなのに、言葉にしようとすると指が止まる。
え、私、何が好きなんだっけ…
首の後ろがじわっと熱くなって、ペンを置いた。

用語集を読んでも、自分のことは分からない

並んだ単語を眺めて、当てはまりそうなものに丸をつける。この作業で分かるのは、既存の分類のどこに近いかだけ。
自分がなぜそれに反応するのか、どういう条件が揃ったときなのか。そこは一つも出てこない。
効くのは、自分の言葉で書き出すこと。地味だけど、これに勝る方法がない。

書き出してみると、想像より具体的だった

並んだ項目を見て、自分で驚く

28歳の女性が、ある夜にやってみた話を聞かせてくれた。
興奮する要素を、思いつくままノートへ書き出した。行為の種類、触れられたい場所、言葉のやり取り、服を着たままかどうか、体勢の好み。
書き終えて眺めたとき、こんなに具体的だったのかと自分で驚いたそうだ。
頭の中にあるうちは、ぼんやりした塊。文字にすると、細かい条件の集まりだったと分かる。
性感帯も、首、肩、背中、膝の裏と細かく出てきた。同じ場所でも、優しく触れられたいのか、しっかり圧をかけてほしいのかで違う。この違いは、書かないと自覚できない。

苦手なものも、同じ紙に書く

ここを飛ばす人が多い。好きなものだけ並べて終わりにしてしまう。
彼女のリストには、苦手な項目も並んでいた。跡が残るのは嫌だ、この部位は無理だ、という線が引かれている。
好きと苦手は、同じくらい情報量がある。というより、伝える相手にとっては苦手のほうが重要になる。
書くのは三列。好きなもの、苦手なもの、試したことがないもの。この三つに分けると、頭の中が片付く。

リストには、核と周辺がある

何があっても動かない部分

20歳の男性は、はっきりした核を持っていた。
体の特定の部分が好きで、それは何があっても変わらない。変わってしまうものは本物じゃないと思っている、と言い切る。
書き出すと、その一点が最優先で、他の要素は全部その下にぶら下がった。以前の恋人がそこに完全に合っていたせいで、さらに固まったらしい。
新しい人を見つけられない、と悩むこともあるそうだ。それでも、これが自分だと受け入れている。
核が強い人は、こういう形になる。判断が早い代わりに、選択肢が狭くなる。

あとから足されていった部分

核の周りには、あとから乗ったものが並ぶ。
33歳の女性は、肌を撫でられる感覚が昔から心地よかった。特に意識はしていなかったそうだ。ところが、前段でごく軽い触れ方をする相手に出会って、一気に自覚した。
そこから、動けない状態で優しく触れられる感覚が好きだと分かってきた。痛いことも汚れることも嫌いなのに、そこには弱い。
最初は偶然だったのに、まとめたらこうなった。彼女は笑っていた。
核は一つか二つ。周辺は十以上。たいていのリストが、この形になる。

生まれつきか、後から身についたか

作品から入った人

30歳の女性は、出どころを自分ではっきり把握していた。
最初に惹かれた組み合わせに、年齢の差、身長の差、対照的な性格が重なっていた。気づくと、自分のリストに同じ要素が並んでいる。
現実でも似た条件に反応してしまうので、分かりやすく変わっていないと自覚しているそうだ。
作品で覚えたものが、現実の好みに効いている。そう振り返っていた。
若い時期に繰り返し触れたものは、その後の反応に残る。恥じる話ではなく、記憶の働き方としてそうなる。

繰り返すうちに広がった人

36歳の男性は、後から身についたという実感を持っている。
最初は何の変哲もなかったのに、特定の場面を重ねるうちにリストが伸びていった。羞恥や匂いを含む方向へ傾いた時期もあったそうだ。
書き出して自分でまとめたとき、想像より濃い内容になっていて苦笑したらしい。
それでも、今の自分にはこれが合っていると受け入れている。
条件が結びつくと、そこに反応が作られる。何度も繰り返せば、結びつきは強くなる。

どちらでも、結論は同じ

生まれつきだと思う人と、後から作られたと思う人。どちらの言い分にも根拠がある。
ただ、どちらだったとしても、今そこにあるという事実は変わらない。
由来を突き止めても、消えてくれるわけじゃない。だから、原因探しに時間を使うより、扱い方を決めるほうが早い。

書いたものを、誰に見せるか

意外と普通だね、と返ってきた夜

先の28歳の女性は、リストの一部を当時の相手に話してみた。
返ってきたのは、意外と普通だね、という一言。
肩からすとんと力が抜けたそうだ。同時に、全部を理解してもらえる人は少ないかもしれない、とも感じたという。
この二つが同時に来るのが、共有という行為の実態だと思う。安心と、うっすらした諦め。

引かれた経験があると、口が重くなる

話して空気が変わった経験は、長く残る。喉の奥が乾いて、そのあと何も言えなくなる、あの感じ。
一度でもやられると、次から口を閉じるようになる。
だから、全員に話す必要はない。むしろ話さないほうがいい相手のほうが多い。
基準は単純で、その人と実際にやり取りする可能性があるかどうか。関係のない相手に打ち明けても、得るものがない。
伝えるなら、明るい時間のほうがやりやすい。夜の最中に切り出すと、そこから逃げ場がなくなる。

リストを交換するという方法

重なった部分だけを選ぶ

先の33歳の女性が、いちばん実践的な方法を取っていた。
相手と互いのリストを交換して、合うところだけを楽しむ。
これ、けっこう優秀な運用でしょ。説得も交渉もいらない。重なった項目を確認して、そこから始めるだけ。
片方の好きが、もう片方の苦手に入っている。この組み合わせを先に見つけられるのが最大の利点。実際に始めてから発覚すると、どちらも気まずい。
紙に書いて見せるのが恥ずかしいなら、項目を声に出して、互いに、あり、なし、試してみたい、で答えていく形でもいい。

全部を理解してもらおうとしない

ここでつまずく人が多い。
リスト全体を受け入れてもらえないと、否定された気になってしまう。
そうじゃない。相手にも苦手はあるし、こちらの苦手も同じだけある。重ならない項目が残るのは、当たり前のこと。
一つも重ならないなら、それは相性の話。埋めようとするより、そこを認めるほうが両方が楽になる。

危険が混ざっていたときの扱い

ここは、他の項目と同じ列に置けない。

呼吸や首に関わるものは、別の枠へ

書き出したリストに、首や呼吸を止める行為が入ることがある。実際、話を聞いた中にもあった。
これは実行の候補として扱わないでほしい。意識を失う事故や、命を落とす例が現実に起きている。しかも、力を弱くすれば安全になるという種類のものではない。首には血流と神経が集まっていて、わずかな圧で意識が飛ぶ。本人も相手も、その瞬間を予測できない。
安全に行う方法は確立されていない。だから、書き出したときは、なぜそこに惹かれるのかを考える対象として置いておく。
多くの場合、求めているのは呼吸を止めることそのものではなく、動けない状態や、相手に委ねている感覚のほう。そちらなら、別の形で取り出せる。密着して身動きが取りにくい姿勢、体重をかけられる感覚、視界を塞ぐこと。同じ方向の感覚を、危険を伴わずに作れる。

拘束や道具を含むなら、先に決めること

動きを制限する項目が入っているなら、決めておくことがある。
すぐ解ける状態にしておく。はさみを手の届く場所に置く。止める合図を先に共有する。声が出しにくい状況なら、手を二回叩くといった動作にする。
そばを離れない。手足の色と、痺れの有無を途中で確認する。長時間続けない。
酒が入っている夜はやらない。判断も痛みの感覚も鈍る。
道具の項目が入っているなら、選ぶ基準も書き添えておきたい。ボディセーフなシリコン製で、継ぎ目が少なく洗いやすいもの。使う前後にぬるま湯と刺激の少ない石けんで洗って、完全に乾かす。潤滑ジェルは水溶性を選ぶと扱いやすく、シリコン製の品にシリコン系を合わせると表面が傷む。初めて使うものは腕の内側で試して、ヒリつくなら別のものへ。
違和感が残った日は休ませる。翌日まで痛みや腫れが引かないなら、医療機関へ。

書いたあとも、リストは動く

更新する前提で持っておく

一度書いたら完成、ではない。
半年後に読み返すと、なくなっている項目と、増えている項目がある。核は残っているのに、周辺が入れ替わっている。
だから、清書しないほうがいい。線を引いて消せる状態のまま置いておく。

合わなくなったら、外していい

以前は好きだったのに、今は違う。この変化を、裏切りのように感じる人がいる。
体調でも、年齢でも、相手が変わっても、感じ方は動く。固定しようとするほど苦しくなる。
外していい。また戻ってくることもある。

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この記事を書いた人

ラブグッズ歴8年、レビュー記事は累計300本以上。素材の安全性・洗いやすさ・耐久性まで、長く使う視点でチェックすることをモットーにしています。「なんとなく良さそう」ではなく、根拠を持っておすすめできる情報だけを発信。性を前向きに楽しむためのお手伝いができれば嬉しいです。

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