後ろからのエッチバックが気持ちいい理由と、痛くならない角度の作り方

四つん這いになった瞬間、部屋の音が変わった。シーツが擦れる音と、自分の呼吸だけ。
二十九歳の実咲さんは、最初は音のほうが気になって集中できなかったという。ぱちん、と鳴るたびに肩がすくむ。
(この音、隣に聞こえてない……?)
それが濡れているから鳴っているのだと分かってから、逆に燃料になった。
正常位では届かない場所に、真っ直ぐ当たる。顔を伏せていられるから、どんな顔になっても見られない。腰を掴まれて引き寄せられると、自分が動かなくても角度が決まる。

後ろからの体位は、深さと恥ずかしさが一段変わる。だからこそ、好きな人と苦手な人がきれいに分かれる。分かれ目は相性より、腰の高さと準備にあった。

目次

気持ちよくなる理由は、深さだけじゃない

正常位で届かない場所に当たる

四つん這いになると骨盤の角度が変わり、膣の奥のほうへ真っ直ぐ入る。届き方が根本的に違う。
包み込まれるような密着も同時に来る。太ももから背中までが相手に触れているので、当たっている面積が広い。

顔を隠せることの効き目

二十八歳の悠斗さんは、彼女が初めて後ろから舐められた夜を覚えている。恥ずかしいと言って閉じようとするのを、開いていて、とだけ伝えた。
声がだんだん甘くなっていくのが分かったという。
顔を合わせない時間があるから、普段より素直な声が出る。あとから彼女がそう話したそうだ。挿入より先に、後ろからの視線と接触で身体が開く人がいる。

役割がはっきりする

二十四歳の朱莉さんは、立ち仕事のあとキッチンで後ろから腕を回されただけで反応した。日常の延長でスカートをたくし上げられる非日常のほうが、ベッドでの記憶より濃く残っている。
実際に入ると、太ももから背中までの密着が好きだという。感じすぎて立っていられなくなり、そのまま前へ崩れた。
攻める側とされる側の役割が、後ろだと濃くなる。

痛いのは体位のせいじゃない。角度のせい

腰の高さを、少し下げる

三十三歳の健吾さんは、最初の頃、深く入りすぎて彼女を痛がらせていた。上つき気味の身体で、角度をつけないと子宮口に当たりすぎる。
腰の高さを少し下げ、大きく動かすのをやめて細かい動きに変えた。同じ体位のまま、そこ、と言われる場所に変わったという。
奥まで押し込むほど良い、という思い込みが痛みを作っていた。当たる場所が変われば、深さは足さなくていい。

枕を入れるか、上体を起こすか

腰の下に枕を入れる、肘をつく高さを変える、上半身を起こす。この三つで挿入の角度は大きく動く。
浅めに留めたいときは、受ける側が膝を閉じ気味にすると入る深さが減る。腰を引くより、膝で調整したほうが自然に効く。

入る前に、確認を一つ挟む

二十六歳の沙耶さんは、顔が見えないのが苦手だった。相手の表情が分からず、自分がどう見えているかばかり気になる。前戯が足りないまま入られた日は、深さだけが残って痛かった。
今の相手は、後ろから入る前に背中を撫でて、濡れているかを確かめてからにする。それだけで別の体位になったという。
立ちバックも、壁に手をつくだけでは足に力が入らず、途中で膝が笑った。支える場所があると続く。テーブルの縁でも、ベッドの端でもいい。

形を変えると、別の体位になる

寝バックは、締まりと密着が変わる

三十歳の直哉さんが好きなのは寝バック。うつ伏せで足を伸ばすと締まりが変わって、身体が全部くっつく。寒い夜は布団の中でも成立する。
彼女は、体重を預けられる安心感があると言っているそうだ。
四つん這いより動きは小さい。そのぶん奥へぐりぐりと届く感覚は強い。腰を掴んで沈めると、おく、だめ、と腕を掴まれる。
力の差がはっきり出る体勢だから、加減を外すと怖がらせる。ゆっくり入って、声を聞いてからリズムを変える。彼はそこを崩さない。

背面座位は、自分でリズムを作れる

三十五歳の由紀恵さんは、座ったまま後ろから抱かれるのが好き。結合部は見えないぶん、想像のほうが先に走る。
胸と耳を同時に責められて、逃げ場がない。ピストンは自分で合わせやすいので、支配されている感じと、自分で動かしている感覚が混ざるという。
そのまま四つん這いへ移るのも自然。体勢を変えるとき、抜かずに済むのが利点。

崩れたら、そのまま寝バックへ

四つん這いの途中で肘が崩れて顔が落ちる。これはよくある。
そこで止めずに、上から覆いかぶさって寝バックに移行すると、さらに奥まで埋まる。実咲さんは、そうなると頭がぼんやりして何も考えられなくなると話していた。

見えることと、見られていること

鏡を使うと、声が変わる

健吾さんが鏡の前で彼女を立たせた夜、彼女は恥ずかしいと言いながら、声が明らかに大きくなった。
見えることと、見られていることが重なる。ここで一気に来る人と、無理な人に分かれるので、いきなり試さず先に話しておいたほうがいい。

音を気にする人へ

密着したまま動くと音は出る。気になる場合は、腰を打ちつけずに押し込む動きに変える。密着の時間を長くすると、音そのものが減る。
音楽を小さく流しておく、というだけで気が楽になる人もいた。

苦手な相手と、どう折り合うか

嫌がる理由を、決めつけない

三十九歳の浩平さんのパートナーは、一時期バックを嫌がった。深く入りすぎるのと、獣みたいで嫌だ、と言われたそうだ。
無理に続けず、横向きの寝バックと、浅い角度だけに変えた。
理由を聞いてみたら、征服されているのが嫌なのではなく、痛みと、相手が見えないことだった。原因が分かれば、同じ後ろからでも残せる形がある。

見えない不安を減らす

入っている間に名前を呼ぶ、背中に手を置いたままにする、耳元で話す。相手の存在が触覚と声で分かると、顔が見えない不安はかなり薄れる。
横向きの体勢なら、少し首を回せば表情が見える。ここを妥協点にしている人が多かった。

痛みが続くときは

毎回奥が痛い、翌日まで違和感が残る、出血がある。角度や潤いを変えても改善しないなら、婦人科で相談したほうが早い。
子宮や卵巣の状態で当たり方が変わることもある。我慢して続ける必要はどこにもない。

後ろからは、もっと、と言わせる体位にもなるし、準備を飛ばせばただの突きで終わる。深さを足す前に、背中と呼吸を見たほうが早い。

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この記事を書いた人

ラブグッズ歴8年、レビュー記事は累計300本以上。素材の安全性・洗いやすさ・耐久性まで、長く使う視点でチェックすることをモットーにしています。「なんとなく良さそう」ではなく、根拠を持っておすすめできる情報だけを発信。性を前向きに楽しむためのお手伝いができれば嬉しいです。

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