商品一覧を開いて、そっと閉じた
似たような形が、画面いっぱいに並んでいる。
色違い、機能違い、値段は数百円から一万円超えまで。星の数はどれも高い。
で、結局どれ…?
三十分スクロールして、何も買わずにタブを閉じた経験、ある?
種類が多すぎて、決められない
情報が多いほど選べなくなる。この分野は特にそう。
どのページも良いことしか書いていないし、比べる基準が分からないまま星の数だけ見ることになる。
決め手は六つしかない
実際に使っている人たちの話を聞いていくと、判断の材料はそんなに多くなかった。
音、電源の方式、素材、振動の強さ、形と大きさ、そして操作を誰が握るか。この六つ。
自分の状況に当てはめていけば、候補はかなり絞れる。
まず音から決める
壁が薄い部屋に住んでいるなら
ここを最優先にしていい。音が気になると、集中できないので。
28歳の女性は、静かさを軸に選んだ。小型で音が静かで、防水で浴室でも使える品。弱い振動からしっかりした刺激まで調整できるので、初めてでもすぐ感覚が分かったそうだ。
小さいから持ち運びやすく、旅行にも忍ばせられる。今でもこれ以外はほとんど使わないと話していた。
シンプルなのが逆に使いやすい、というのは何度も聞いた言葉。
静かでも、置く場所で響く
本体が静かでも、硬い場所に置くと音が伝わる。床やテーブルに直に触れると、そこが共鳴する。
寝具の上で使う。手で持つ。それだけでかなり違う。
どうしても気になるなら、浴室という手もある。水音があるぶん、外に漏れない。
電池か充電か、で運用が変わる
途中で切れる心配をしたくない
26歳の女性は、充電式を推していた。
電池式だと途中で切れる不安がある。充電式なら長くもつし、経済的。手軽に充電できて、力も安定している。振動の種類も多く、気分で変えられるのがいいそうだ。
一度充電式を使うと電池式に戻れなくなった、と話していた。
力が安定するのは、電源の方式による差が実際にある。電池は残量が減ると弱くなるので、後半に物足りなくなる。
充電式にも弱点はある
公平のために書いておくと、充電式にも面倒がある。
専用のケーブルが多く、失くすと使えなくなる。細くて短いので、他のケーブルと混ざると見つからない。本体と同じ袋に入れる習慣をつけたい。
中の電池は消耗する部品で、使う回数と年数で必ず落ちる。空になるまで使い切らず、しばらく使わないなら半分ほど残してしまうと傷みにくい。
電池式は、その点で気が楽。予備さえあれば止まらない。旅先でも調達しやすい。
素材で、肌への当たりが決まる
硬い樹脂と、柔らかいシリコン
30歳の女性は、ここを重視した。
シリコン製の柔らかい品を選んだら、肌当たりが優しくて長く使っても痛くならない。硬い樹脂の品よりよく沿うので、優しく刺激できる。洗いやすくて衛生的なのも利点だと。
柔らかい素材は、圧が面に分散する。硬い品は点で当たるので、同じ強さでも痛みが出やすい。
選ぶなら、ボディセーフと表示のあるシリコン。体液を吸わず、余計な成分が溶け出しにくい。
届いた品が強い臭いを出している、表面がべたついている。そういう場合は使わないほうがいい。安価な品には、柔らかくするための成分を大量に含んだ樹脂が使われることがある。
継ぎ目の少なさが、洗いやすさを決める
見落とされがちなのが、ここ。
継ぎ目や細かい溝が多いと、洗ったあとに水が残る。汚れも落ちにくい。
一体成型で、表面がなめらかな品を選ぶ。洗う手間が軽いかどうかで、続けて使えるかが決まる。
防水と書かれていても、丸ごと沈められるとは限らない。水しぶきに耐えるだけの品と、水中で使える品がある。充電端子のある品は、そこに水を入れないこと。
強さは、上から選ばない
物足りなくて買い直した人
35歳の女性は、二度買っている。
最初の品が弱くて物足りなくなり、しっかり振動する品を探し直した。強すぎず弱すぎない釣り合いのいい品を見つけてからは、短時間で満足できるようになったそうだ。
最初から強い品を選ぶと刺激に慣れてしまうから、段階を踏んで試すほうがいい。彼女はそう言っていた。
この助言、かなり的確だと思う。
慣れが進むと、戻すのに時間がかかる
強い刺激を毎日浴びると、体は慣れる方向へ寄っていく。物足りなくなって強さを上げ、さらに慣れる。この循環に入ると痛みが出やすい。
上げるのではなく、休む日を挟む。使った直後に感覚が薄れるのは自然な反応で、数日空ければ戻る人がほとんど。
この一台でしか届かなくなったと感じたら、二週間ほど使わずに過ごしてみるといい。
段階が細かく刻まれている品のほうが、この調整をやりやすい。強弱の二段階しかない品は、そこで詰まる。
形と大きさで、できることが変わる
小さいほど、当てる場所を選ばない
卵形の小さな品は、どこにでも当てられる。手のひらに収まるので、姿勢も選ばない。
細長い形は、狭い範囲に力が集中する。当てる場所が決まっている人には向いている。
先が丸く、当たる面が広い品は痛みが尖らない。骨のすぐ上や、細い血管が透けている場所は避けたい。
体に入れる用途を考えているなら、必ず紐や取っ手が付いた品を選ぶこと。小さくてつるつるした品をそのまま入れるのは危ない。取り出せなくなる事故は実際に起きている。
見た目の柔らかさは、意外と効く
27歳の女性は、この観点で選んでいた。
淡い色の可愛らしい見た目の品にしたら、使うときの気分が上がる。機能は単純だけれど、見た目が柔らかいので抵抗が少なかったそうだ。
初めての人には、威圧感のないデザインがいいと思う、と話していた。
道具として構えてしまうと、体も構える。手に取りやすいかどうかは、思っているより結果に影響する。
二人で使うなら、操作を渡せるもの
いつ変わるか読めない時間
33歳の女性は、手元で操作できる品を選んだ。
恋人が操作してくれるようになって新鮮だった。自分で当てるのとは違って、いつ強くなるか読めない緊張感が高ぶりを作ってくれる。静かなので、夜中でも気にせず使えるそうだ。
自分で持っていると、次に何が来るか頭が把握してしまう。渡すと、その予測が消える。それだけで感覚の濃さが変わる。
止める合図を、先に決めておく
渡す遊びが成立するのは、止められる状態が確保されているとき。
強すぎたときにすぐ伝えられる合図を決めておく。言葉でも、手を握るでもいい。
本体のボタンの位置も、暗い中で押せるように把握しておく。無線は遅れることも取りこぼすこともあるので、その備えがあると安心できる。
手元のリモコンで届くのは数メートルまで。それ以上離れた場所から操作したいなら、通信を経由する機能が要る。ここを混同すると、届いてから落胆する。
最初の一台に、いくら出すか
二年もっている人の話
29歳の女性は、値段を抑えた品を長く使っている。
高くない価格で十分に満足できる品を見つけて、二年近く経つ。壊れにくく、充電の持ちもいい。
高い品を買う前に、まず手頃な品で自分の好みを確かめるのがいいと思う、と話していた。
高い品を買う前に確かめること
値段の差が出るのは、静かさ、防水の作り、電池の持ち、機能の数。刺激の届き方そのものは、価格と直結していない。
自分がどの強さで、どの形が合うのか。ここが分からないうちに高額な品を選ぶと、外したときの痛手が大きい。
一台目で好みを掴んで、二台目で本命を買う。この順番が、結局いちばん安く済む。
買ったあとに困らないための細部
洗い方と、乾かす時間
使ったら、ぬるま湯と刺激の少ない石けんで洗う。継ぎ目や溝を指でなぞって確認する。水気を拭いて、風通しのいい場所で完全に乾かす。湿ったまましまうのがいちばんまずい。
アルコールで拭くと表面が白く曇ることがあるので、専用のクリーナーか石けんで足りる。
潤滑ジェルを使うなら水溶性を。シリコン製の品にシリコン系のジェルを合わせると表面が傷む。初めて使うジェルは腕の内側で試して、ヒリつくようなら別のものへ。
生理中や、炎症で違和感がある日は使わない。二人で使う夜は、前後に必ず洗う。
届く箱と、しまう場所
配送は無記名の箱を選べるか確認しておく。品名の欄に何と印字されるか明記している店もある。
保管は、埃のつかない袋に入れて直射日光の当たらない場所へ。他の品と重ねると、素材同士が反応してべたつくことがある。
小さいぶん、どこかへ紛れやすい。置き場所を決めておかないと、いざというときに見つからない。
引き出しの奥で眠らせないために
選ぶ順番は、音、電源、素材、強さ、形、操作。この六つに自分の状況を当てはめれば、候補は数えるほどになる。
最後に効いてくるのは、洗って乾かす五分を面倒だと感じないかどうか。ここが重いと、どれだけ良い品でも奥に押し込まれる。
小さくて手軽なぶん、日常に馴染ませやすい。それがこの道具の強みだと思う。

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